㈱リコー

今回は、株式会社リコー(以下リコー)  デジタルサービスビジネスユニット デジタルサービス開発本部 IoTソリューション開発センターの大谷優さんと井上ひか梨さんにお話を伺いました。

INTERVIEW
 
 
大谷 優さん
リコーデジタルサービスビジネスユニット
デジタルサービス開発本部 IoTソリューション開発センター
IoTソリューション推進室 室長

 
 
 

 

 

 

 
 
井上 ひか梨さん
リコーデジタルサービスビジネスユニット
デジタルサービス開発本部 IoTソリューション開発センター
IoTソリューション推進室 リーン開発推進グループ
グループリーダー
 
 
 
 
 
 

 

 

御社の事業について教えてください。

 

大谷さん:リコーグループは、お客様のDXを支援し、そのビジネスを成功に導くデジタルサービス、印刷および画像ソリューションなどの事業を世界約200の国と地域で展開しています。
「“はたらく”に歓びを」を企業理念であるリコーウェイの使命と目指す姿に掲げ、創業以来85年以上にわたり、お客様の“はたらく”に寄り添ってきました。私たちはデジタルサービスカンパニーとして、“はたらく”の未来を想像し、ワークプレイスの変革を通じて、人ならではの創造力の発揮を支え、さらには持続可能な社会の実現に邁進しています。

 

ご所属の部署の役割について教えてください。

 

井上さん:リコーは2021年度からビジネスユニット制を導入しています。大きく分けて5つのビジネスユニットがあります。リコーデジタルサービス、リコーデジタルプロダクツ、リコーグラフィックコミュニケーションズ、リコーインダストリアルソリューションズ、リコーフューチャーズです。そして、全ビジネスユニットの成⾧を横串で支える本社機能があります。

 

 

リコーデジタルサービスは、オフィス+リモートで働く人、現場で働く人に向けたデジタルサービスの企画開発・販売を担っています(上図参照)。リコーデジタルサービスには、サービス開発するデジタルサービス開発本部があり、その中でもサービス・顧客起点を軸にエッジデバイスを活用したソフトウェア開発を行うIoTソリューション開発センターがあります。IoTソリューション開発センターは「IoT戦略と実行、現場主導による確度の高いソリューションの立ち上げと商品化」を目的とした組織です。同センター内で私たちの所属するIoTソリューション推進室は、センターの枠を超えた活動を推進し、企画・マーケティング・パートナー共創など多方面の部署との連携を強化しています。センター全体のテーマに対するリーン・アジャイル開発をセンター横串で担い、「人に役立つ、世の中の役に立つ、新しいIoTソリューションを世に送り出していくリコーグループ内最先端IoT集団」を目指しています。

 

マーケティング検定を推進されたのはどのような経緯でしょうか。

 

大谷さん:私どもの組織では設計者、企画、プロジェクトマネージャなど業務バックグラウンドの異なるメンバーが在籍しており、顧客開発や市場開発の観点で価値創出の質を高めるために共通言語としてマーケティングに関する知識を保有する必要があります。そこでマーケティングに精力的な複数のパートナー企業に「マーケティングスキル向上のために導入している活動」に関するヒアリング調査を実施しました。その結果、多くの企業で日本マーケティング協会が主催する「内閣府認定マーケティング検定」の資格取得が推進されていることを知りました

 

井上さん:マーケティング検定の内容を確認したところ、初心者から経験者までがレベルに応じてマーケティングについて包括的に理解できるため、企画・設計・プロジェクトマネージャなど様々なバックグラウンドのメンバーのリスキリング活動に最適であると感じました。また「マーケティング検定」は内閣府認定の公的資格という点で目に見える形で証明できる点も良いと思いました

 

マーケティング検定を受験されてどのような学習効果がありましたか。

 

井上さん:マーケティング経験者も含めてマーケティングに関して包括的に学ぶことで新たな気づきを得て、スキルを向上できていると思います。3級試験で得られた知識は、企画の検討をしたり、他テーマの企画レビューをする際、客観的な枠組みで理解することに活用できると感じています。特に自社の商品開発テーマに当てはめたとき、とても学びがありました。例えばメーカー目線では不足しがちな価格弾力性の視点について意識を高められました。またマーケティング用語を同じ定義で認識することで、議論のレベルを向上できていると感じています

 

大谷さん:私はマーケティング検定2級を取得したのですが、事業開発する際のプロセスを体系立てて理解することの重要性を改めて感じました。また合格した後はAdvanced Marketer(2級合格者の名称)として登録されるため、学習に対するモチベーションを感じられると思います

 

井上さん:マーケティング検定の学習では独学だけではなく、グループメンバーで輪講したり、自社の商品開発テーマに当てはめたディスカッションを行っています。ただ合格を目指すよりも、グループメンバーと定期的に集中勉強会を開催し、意見交換することで具体的なイメージで理解が深まります。特に、2級受験に挑んだメンバー同士でディスカッションすると白熱してより効果的だったと思います

 

今後の展望やマーケティング検定に期待することについて教えてください。

 

大谷さん:幅広い職種メンバーに3級・2級取得を継続的に推奨し、マーケティングに対するレベルの底上げを実施したいと考えています。ただ知識習得に留めず、その知識を活用して、現場でのマーケティング活動と商品企画を加速させる実行動に繋げることが重要です。マーケティング検定の受験がそのスタートになればと思います。また、2級以上の資格取得者間でのコミュニティの活性化は資格の魅力にもつながると思いますし、他社の方と意見交換できる貴重な機会になると期待しています

 

 
 
株式会社リコー コーポレートサイト:
https://jp.ricoh.com/

社名
株式会社リコー

代表者
代表取締役会長 山下 良則
代表取締役社長 大山 晃


就業者数
81,017名(連結ベース 2023年3月31日現在)
 
 
 
 
 


事業概要
・デジタルサービス
MFP(複合機)、レーザープリンター、デジタル印刷機、ワイドフォーマットプリンター、ファクシミリ、スキャナー、パソコン、サーバー、ネットワーク機器、関連パーツ・消耗品、サービス、サポートおよびドキュメント関連のサービス&ソリューションの販売
・デジタルプロダクツ
MFP(複合機)、レーザープリンター、デジタル印刷機、大判プリンター、ファクシミリ、スキャナー、ネットワーク機器および関連部品・消耗品の製造・OEM、電子部品の製造・販売
・グラフィックコミュニケーションズ
カットシートプリンター、連帳プリンター、インクジェットヘッド、イメージングシステム、産業用プリンター、関連部品・消耗品、サービス、サポート、ソフトウェアの製造・販売
・インダストリアルソリューションズ
感熱紙および感熱メディア、産業用光学部品・モジュール、精密機械部品の製造・販売
・他
デジタルカメラ、360°カメラ、環境、ヘルスケア

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