【オンライン開催】『 デジタル時代における事業開発論 』~DXと組織開発 今、日本企業がすべきこと~ 日経広告研究所 JMA 共催

  

日時:2022年5月30日(月) 16:00~17:30

形式:オンラインセミナー

 何故今『デジタル時代における事業開発論』なのか、その背景を理解するうえであるエピソードが役になるかもしれません。第一次産業革命の前は、工場は川沿いにある水車からの水力という固定の動力源に依存していました。第一次産業革命によってそれが石炭を燃料とするエンジンにかわり、大量生産を可能にしましたが、この2つの動力源は工場のシステムに大きな制約を課していました。工場の生産性が動力源によって決められるという制約です。また、水車にしろ蒸気エンジンにしろ、工場のすべての装置が、中心となる動力につながっているという構造を必要としていました。こうした動力源は工場の設計と工場内での作業形態を決めていたのです。

 しかし、19世紀の終わりの第二次産業革命によってこうした状況が一変しました。それまで工場の在り方を定義していた制約が、電力によって完全に取り除かれたのです。電力によって動くモーターによって機械の最適な設置が可能になりました。一つの動力源を中心に工場を設計するのではなく、複数のモーターという分散動力源を理想の流れに従って配置することができるようになったのです。それにもかかわらず、既存の工場経営者は、従来の工場の考え方や制約を前提に工場を設計していました。電力会社はこの状況を打破するために、工場経営者に電気モーターをただで貸し出し、エンジニアも無料で派遣して、電気モーターがどのように事業を変革させることが可能かということを伝授していきました。最初のうちは懐疑的だった工場経営者も、徐々に新しい技術の利点と可能性に気づきはじめ、1920年代までに、電力を中心とした、工場、職工、エンジニア、設計者、製品、原材料供給会社などから構成される新しいエコシステムが形成されました。

 本ウェビナーでは、デジタル時代における事業開発のありかたを考えていきます。デジタル技術によって大きく変わりつつある5つの領域をおさえたうえで、価値提案(VP)、価値ネットワーク(VN)、それを支える組織開発(OD)の3つの構成要素を、しっかりとした理論とフレームワークを用いながら解説をいたします。そのうえで、伝統的なエクセレント企業がいかに事事変革に取り組んでいるか、あらたな価値提案、価値を支えるオペレーションや組織についてそれを引いているマーケターの皆様に出演して語っていただきます。

『 デジタル時代における事業開発論 』
〜DXと組織開発 今、日本企業がすべきこと〜

日経広告研究所 公益社団法人 日本マーケティング協会(JMA)共催

 Section.1
16:00‐16:50

【講演】 

『 デジタル時代における事業開発論 』

◆DXプロジェクトの本質

◆DXと5つのドメイン

笠原 英一氏 アジア太平洋マーケティング研究所(APRIM)所長 、立教大学大学院ビジネスデザイン研究科客員教授

 


Eiichi Kasahara

アジア太平洋マーケティング研究所(APRIM)所長、立教大学大学院ビジネスデザイン研究科客員教授。博士(Ph.D.)、早稲田大学大学院後期博士課程修了、アリゾナ州立大学サンダーバード経営大学院(Thunderbird School of Global Management, Arizona State University)修了。専門は、B2B(産業財)マーケティング、戦略的マーケティング、消費者行動論、グローバル・マーケティング、ベンチャー・マネジメントなど。著書・論文は『戦略的産業財マーケティング』東洋経済、『Practical Strategic Management』WorldScienticigをはじめ日本語、英語で多数。『ベンチャー創造のダイナミックス―経営・評価・育成の視点』(2000)文眞堂で、中小企業研究奨励賞受賞。日米の機関投資家にファンド・マネジャーとして勤務。その後1989年に(株)富士総合研究所(現在、みずほ情報総合研究所)マーケティング戦略笠原クラスターにてコンサルティングを実施。現在、大学院にて研究と教育に携わるかたわら、アジア太平洋地域で活動している上場企業をはじめ、成長中堅企業のクライアントに対して、研究開発、事業開発からマーケティング、営業、財務、企業コミュニ ケーション、エグゼキュティブ・トレーニング等に関する機能横断的な問題解決支援を行うコンサルティングを推進中。大学院でもDX特別講座を立ち上げ、理論と実務の統合を実践している。

 Section.2
16:50‐17:30

【ディスカッション】

『 デジタル時代における事業開発論 』

◆DXプロジェクトの本質


ゲスト

吹原 智宏 氏 (株)クボタ 理事 精密機器事業ユニット長 兼 (株)クボタ計装 代表取締役社長


Tomohiro Fukihara
 
1987年神戸大学経済学部卒。1990年 クボタ入社以来、人事部門、マーケティング部門等を経験し2022年から現職。
 キャリアコンサルタント資格やメンタルヘルスマネジメント検定など「人」に 照準を合わせたマネジメントと近江商人の「三方よし」の実践がモットー。
 若園 真理恵氏   (株)クボタ 農機国内営業部 営業企画課


Marie Wakazono

2011年(株)クボタ入社。販売会社への出向やプロモーション立案業務を経て、国内農機事業のWebサイト運営を担当。SNS活用、マーケティングオートメーション導入推進の他、コロナ禍での顧客とのコミュニケーション施策としてオンライン展示会「農フェス!」やオンラインイベント「GROUNDBREAKERS」の企画・運営を担当している。

 室園 怜奈氏    (株)クボタ アグリソリューション推進部 新規事業推進室


Rena Murozono

 2012年(株)クボタ入社。国内農機事業に於ける新規事業立案・運営を担当。全国の農家と消費者を繋ぐECプラットフォーム「クボタべっぴんふぁーむ」を立ち上げ、クボタグループのネットワークを活かして全国農家が作った農産物を産地直送で届けるサービスを展開。消費者データの分析をもとに売れる農産物の仕入れ・販売を担当している。

コーディネーター
  笠原 英一氏 アジア太平洋マーケティング研究所(APRIM)所長 、立教大学大学院ビジネスデザイン研究科客員教授 

 

  

 

イベント詳細

開催日時 2022年05月30日 16:00
終了時間 2022年05月30日 17:30
申込〆切 2022年05月27日 10:00
定 員 無制限
参加費 会員 5,500円(税込)/ 一般 11,000円(税込)

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