(こちらの記事は、マーケティングホライズン2020年8月号『DX : 先行する生活者、日本企業は追いつけるのか』に記載された内容です。)

スマートフォンの普及によりここ5年くらいの間にTwitterやInstagramなどのSNSが生活者、特に20代、30代の女性にとって空気のような普通の存在になってきました。商品やサービスの情報の入手先もTVや新聞ではなくSNS上の「声」に頼る人が増えているようです。リアルな生活圏と並行してSNS上にもう一つの生活圏が出現したと言ってもいいでしょう。いま日本企業が遅れていると騒がれているDX(デジタルトランスフォーメーション)はとっくに生活者たちの間で進行してきています。

(こちらの記事は、マーケティングホライズン2019年9月号『支える 裏方に徹するプロフェッショナル』に記載された内容です。)


流通革命の時代と流通経済研究所設立

日本の流通業は、現在大きな変革期を迎えている。これまでにも流通業には様々な変革が起きているが、最も大きな変革期は流通革命と呼ばれた1960年代のものだろう。この時は、業種別流通から業態型流通への移行期で、スーパーマーケットというセルフサービスの業態店の登場により、それまでの中小専業店中心であった流通構造が変わった。それに伴い、メーカーの流通チャネルや取引制度が変わり、卸売業は集約化・総合化が進んできた。

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