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競争地位戦略

Last-modified: 2012-07-15 (日) 15:02:51 (1476d)
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カテゴリー経営戦略
競争地位戦略(Competitive Positions)

 競争地位戦略とは、1980年にフィリップ・コトラー(Philip Kotler)が提唱した競争戦略の理論で、量的経営資源と質的経営資源から企業を4つに類型化し、業界内でのポジションに応じて企業が取るべき戦略目標を提示したもの。
 競争地位別戦略、Competitive Positions。

Competitive_Positions.gif

リーダー(Leader)
 リーダーは、業界内のマーケットシェアトップの企業で、業界を牽引する主導的立場にある企業のこと。
 潤沢な資本、優れた製品開発力、強力な流通体系によって業界の他社を凌駕する。
 リーダーの取るべき戦略は、市場全体の規模を拡大させることにある。市場シェアが最も高いリーダーは、市場規模拡大の恩恵を最も大きく受けるため、市場が拡大すればするほど高い利益を得ることができる。
 よって、トップシェアを維持することと、市場全体をカバーするフルライン戦略によって周辺需要を拡大させることが戦略目標となる。
 また、同質化対応、非価格対応などの施策も行われる。
 同質化対応とは、他社が優れた技術や製品を開発し展開した場合に、すぐさま同様の技術や製品を展開することで、業界シェアや利益を奪われないようにする戦略である。販売力、ブランド力、技術生産力の優位性により、下位企業に負ける事は滅多にない。
 非価格対応とは、業界全体の利益が低下しないように、価格競争をしないことである。
 価格競争が起こると業界全体の収益が縮小してしまい、最も利益が縮小するのはリーダーとなる。そのため、他社からの値下げやチャネルの圧力に対抗する為にも、ブランディング、付加価値作り、新製品投入など価格以外の競争点を作る必要がある。


チャレンジャー(Challenger)
 チャレンジャーは、業界上位のシェアを持ちながらもトップシェアでは無い企業。
 チャレンジャーの戦略は、何よりも業界内におけるシェア拡大、トップシェアの獲得を目指すことにある。
 シェアを拡大する方法として、リーダーがまだ強化していないエリアや製品分野に注力してリーダーのシェアを奪う戦略と、自社よりもシェアの小さい企業を攻撃して業界内のシェアを拡大する方法がある。
 リーダーとの競争では、量的な真っ向勝負ではなかなか勝てない為、製品や流通体系などをリーダーと差別化させることによってマーケットにアピールすることが重要である。


ニッチャー(Nicher)
 ニッチャーは、業界全体のシェアは小さいものの、独自の技術、ブランド、仕組み等を獲得することによって、特定市場におけるシェアを獲得している企業。
 特殊な技術や製品、価格帯、販売チャネルを活用することで、大企業との競争を回避し、特定市場のニーズに適した製品を提供する。
 ニッチャーの戦略は、リーダーやチャレンジャーが参入してこない、すきま(ニッチ)セグメントを発見または創造し、そこに経営資源を集中することで、専門性や独自性を高めて参入障壁を形成し、特定市場の独占的地位を維持していくことである。


フォロワー(Follower)
 フォロワーは、チャレンジャーのようにトップシェアを狙う位置にもなく、ニッチャーのように特定市場での際立った独自性も有していない企業。
 独自に多大な投資をすることが難しいため、上位企業の模倣によってプロセスをできる限り効率化することを目指す。
 上位企業からの報復を招かない様に事業展開し、市場で生き残るための利潤を確保することが目標となる。


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